宝くじ高額当選者のその後…金が呼んだ悲惨な運命8つの結末
誰もが夢見るであろう宝くじの高額当選。
アメリカでは、宝くじが本当に当たっているのか告知するため、また購買意欲促進のために
高額当選者は報道陣の前に姿を現さなければならず、その様子はテレビのニュースにもなる。
そのために宝くじは盛んになる一方で、
高額当選者は、当選したことを親族や知人、友人に知られてしまい、
悲劇が起こる例が今日紹介する8つ以外にも数えきれないほど報告されている。
お金は人を変えてしまうのか?
私たちは数奇な8人の悲しいケースから、人の、お金の、何かを学ばせてもらう貴重な機会を得た。
✞目次リスト
1.ジェフリー・ダンピエール(Jeffrey Dampier)
snap via complex.com
ジェフリー・ダンピアー(Jeffrey Dampier)さんは、
宝くじで2000万㌦(1㌦100円換算で20億円:以下1㌦100円で換算)の高額当選を果たし、
溢れる夢と共にグルメポップコーンのお店を創業した。
家族や親戚には様々なギフトをしたジェフリーさん、その中には不倫相手である義理の妹のヴィクトリアも。
ジェフリーさんはヴィクトリアに散財するようになるが、ヴィクトリアはもっと欲しいと思うようになった。
義理の妹ヴィクトリアと彼氏のナサニエルは、ジェフリーさんを強盗することに決断。
ジェフリーさんを誘拐し、手と足を縛り付けたところで、ナサニエルが豹変。
「ヴィクトリア、お前がこいつを撃つか、俺がお前を撃つかどちらかだ。」
ヴィクトリアは、ジェフリーを撃つことを選択、ジェフリーさんはヴィクトリアの銃弾で死亡した。
その後2人は逮捕され、2人は終身刑に。事件は全米が知ることとなる。
snap via mylifeofcrime.wordpress.com
2.アブラハム・シェイクスピア(Abraham Shakespeare)
snap via dailymail.co.uk
シェイクスピアさんは宝くじで3000万㌦(30億円)を高額当選。
シェイクスピアさんの複数の子供の内の1人の母親が言うには、
シェイクスピアさんは、困った人を助ける事に余念がなく、
人々は常にシェイクスピアさんの家にお金を求めてやってきた。
シェイクスピアさんは、時にホームレスの人達を自宅に泊めてあげることもあったという。
宝くじに当選して間もない頃にシェイクスピアさんは、ディ・ディ・ムーア( Dee Dee Moore)と親しくなった。
ムーアは、読み書きのほとんどできないシェイクスピアさんに変わり、残りの当選金をマネジメントする役を買って出た。
当然の如く、悪女ムーアはどんどん彼の当選金を巧みに盗むようになる。
シェイクスピアさんはやがて失踪するが周囲の人は彼にお金を請いにやってくる人に
シェイクスピアさんがとうとう耐え切れなくなり、街を去ったのだと思っていた。
しかし、シェイクスピアさんの死体は、地面の下から発見される。
ムーアは、ドラッグディーラーや、自身の14歳の息子に塗れ衣を着せようとまでしたが、
2012年10月に、第位級殺人罪により、仮釈放なしの終身刑が宣告された。
その年のクリスマスにはシェイクスピアさんの子供達はプレゼントも貰えないほど、元の貧困に戻っていた。
3.ウルージ・カーン(Urooj Khan)
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宝くじで100万㌦(約1億円)の高額当選を果たしたウルージ・カーンさんは、インドからの移民でシカゴに住んでいた。
小切手が到着したその日、ウルージさんは、妻と、他の女性との間の娘、そして義理の父とともに
子羊のカレーでディナーをして、お祝いをした。
その日を境に、ウルージさんは、急激な症状で入院となり病院で死亡した。
小切手を現金に一度も変えること無く、動脈硬化による病気による死亡だと診断された。
しかし、不審に思ったウルージさんの兄が検死結果を再調査し、不審な点を記者会見で発表した。
それによって詳しい専門家による解析がなされ、ウルージさんは、
子羊のカレーに混入されたシアン化合物の毒によって殺害されたと推測された。
妻と娘は、小切手を現金化して山分けにしたと報じられている。
4.ビリー・ボブ・ハレル・ジュニア(Billy Bob Harrell Jr.)
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1997年にテキサス州の宝くじ『Texas Lottery』で3100万㌦(約31億円)高額当選をしたビリーさん。
ホームセンターでの仕事を辞めて、家族とハワイ旅行に出かけ、愛する者へ家や車を買い与えた。
またお人好しの性格のために、多額の寄付を様々な団体に豪快に振る舞った。
やがてビルは携帯電話番号を頻繁に変えざる負えなくなった、
得体のしれない様々な団体から寄付金を募る電話が頻繁になるようになったからだ。
ある時、ある会社と高額当選金を分割するマネジメントに関する詐欺の契約を結んでしまった。
これにより財政は著しく悪化、そしてとうとう高額当選から一年もしないうちに妻は家を去ってしまった。
ファイナンシャルアドバイザーにビリーさんが語った内容は、
「人生で最悪の出来事は宝くじに当選したことだ。」と言い遺して、
高額当選からわずか20ヵ月後に、自宅で銃で自殺し、死体となって発見された。
5.イビ・ロンカイオリ(Ibi Roncaioli)
snap via euro-millions.org
このリストでは、大抵の高額当選者が散財して悲しい結末を迎えるストーリーが多いものの、
イビ・ロンカイオリさんのストーリーは異色なもの、悲しくも、語り継ぐに値する知恵に富んでいた。
1991年に500万㌦(約5億円)の宝くじ高額当選を果たしたイビさん。
やがてジョセフさんは病気により死亡した。
ジョセフは、イビさんの健康状態をチェックするとして、注射や血液を採血するなどしていたようだ。
しかし、その針の跡は全身に及んでおり、イビさんの体内からは大量の鎮痛剤が検出された。
夫で医師のジョセフが家族の財産を蓄えてある銀行にイビさんの高額当選金を求めて引き出しに行くと、
なんと口座の中は、空だったのである。
イビさんは夫の行動を不審に思ったのか、全ての高額当選金を3人の子供達に相続させる法的手続きを
秘密裏に決行していたのだ。
そして、3人の子供の内、1人の子に関しては、ジョセフさんの知らない子だった。
2003年7月に、夫で医師のジョセフ・ロンカイオリは、イビさんを殺害したとして懲役7年が宣告されている。
6.ウィリアム・ポスト3世(William Post III)
snap via newsday.com
ウィリアム・ポスト3世の話はまるで映画のようだ。
(実際に高額当選者のその後の数奇な人生で映画化された人もいるようだ。)
孤児院で育ったウィリアムさん。
事業を興して自力で財を成すも、やがて多額の負債を抱えてしまい、
銀行口座にはわずか3㌦(約300円)しかなくなった。
そんな時に1620万㌦(約16.2億円)の高額当選を果たした。
ウィリアムさんの兄は、ヒットマンを雇い、ウィリアムさんと妻の殺害を企て、未遂事件が起こった。
ウィリアムさんの親せきは、どうしようもない投資話を持ち込んで散財させた。
ウィリアムさん自身も金使いが荒く、大いに散財した。
遂には全て使い切って散財し、破産、借金取りに溜まりかねて銃で撃ち、
長きを刑務所で過ごすこととなったという。
7.キャリー・ロジャース(Callie Rogers)
snap via dailymail.co.uk
イギリス人のキャリー・ロジャースさんは2003年7月に16歳で300万㌦(約3億円)の宝くじ高額当選を果たした。
キャリーさんは、家族などの愛する人達に車や家をプレゼントし、贅沢な旅行をともにして楽しんだ。
キャリーさん自身も豊胸手術にブランドの洋服にパーティー三昧で派手は目立っていたという。
とうとう6年後の2009年に財産は底をつき、それまでに2回の自殺未遂、薬物中毒にも陥ったという。
現在は3つの仕事を掛け持ちし、2児の子供を育てながら、また母と暮らしているという。
8.アンドリュー・ジャック・ホイッタカー(Andrew Jack Whittaker)
snap via elmeme.me
元々億万長者だったアンドリュー・ジャック・ホイッタカーさんは宝くじにさらに巨額につぎ込んで、
『Powerball』で3億1490万㌦(約315億円)という信じられない額の 高額当選を果たした。
飲酒の習慣とストリッパーを愛する習慣がアンドリューさんを奈落の底に突き落とした。
ある夜はストリップクラブに入り浸っている間に、
駐車場のアンドリューさんの車は荒らされて5000万円を盗まれたという。
このようなペースでお金を沢山盗まれ、また散財していきとうとう全ての当選金315億円を使い果たす。
そして、2004年には、孫娘がドラッグのオーバードーズにより亡くなり、
5年後にはに、アンドリューさんの娘(孫娘の母)も亡くなった。
後のテレビインタビューでは、すすり泣きながらレポーターに、
「私はあの時当選チケットを引き裂いて破ってしまえば良かったのだ。」と語っている。