アメリカのラッパー、ヒップホップMC撃たれても生き延びた10人
黒人の生命力の強さ、特に、ラッパーのストリートを生き抜いてきた生命力は半端ない。
ラッパー達は、今日も沈まぬ太陽の如くストリート生き抜いていく。
1990年代半ばのアメリカ・ヒップホップ東西抗争により、
2Pac(トゥパック)と、ビギーことノトーリアス・BIGは殺害されこの世を去った。
撃たれても、それでも今なお戦い続け、ラップを奏で続けることをやめない。
語り継がれるラッパー達の善悪と生死を超越した生き様を今日は見ていきたい。
1.The Game(ゲーム,35)
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アメリカ西海岸で最も人気のあるラッパーの1人であるゲーム(35)
アメリカの2大ストリートギャング、”クリップス”のテリトリーで育つも、
青年期には、対立するもう一つの2大ギャング”ブラッズ”のメンバーとなったゲーム。
バスケットの奨学金でワシントン州立大学に入学するほどのスポーツエリートだったが、
ドラッグディーラーで生計を立てていた。
歴史的大事件、アメリカ同時多発テロによりツインタワーが崩壊した数週間後の
2001年10月1日、深夜2:00 常連の客がゲームのアパートの扉をノックした。
ドアを開けるゲーム、しかしそこには常連の客と他に2人の見知らぬ男が立っていた。
ゲームと男らは激しく乱闘となり、ゲームは”処刑スタイル”で5発もの銃弾を撃ち込まれた。
ゲームはしばらく意識朦朧と部屋で倒れていたが、自力で携帯電話を手にし、救急車を呼んだ。
その後3日間、昏睡状態を彷徨ったという。
The Game/ゲーム “My Life” ft. Lil Wayne/リル・ウェイン
2.Cam’ron(キャムロン,38)
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ニューヨークは、マンハッタンのハーレム地区出身のキャムロン(38)
ジェイ・zや50セントのように、地元ニューヨークのラッパーと対立、抗争してきた。
ハワード大学のイベントでワシントンD.C.のナイトクラブでパフォーマンスしたキャムロン。
愛車の煌びやかなランボルギーニで帰宅中に、
信号に捕まり、交差点で一時停止、そこに横付けしてきた1台の車。
キャムロンは車を開け放して寄こせと要求される。
断るキャムロン。
強盗は数発の銃弾をキャムロンとランボルギーニに撃ち込む。
数発を被弾したキャムロンは、その後何とか自力で運転して、ハワード大学病院へと辿り着いたという。
Cam’Ron/キャムロン “Hey Ma ft. Juelz Santana”
3.Honey Cocaine(ホニー・コケーヌ,22)
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カナダ人女性ラッパーのホニー・コケーヌ(22)、
伝説となった2Pac(トゥパック)に影響を受け、
6歳からリリックを書くようになり、11歳から音楽活動を始めている。
ちなみに、Cocaineは、コケーヌと発音するようだが、コカインのこと。
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リアリティーショー「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ(原題:Keeping Up With The Kardashians)」の
カイリー・ジェンナー(17)と交際が噂されている、西海岸で勢いを誇るラッパーのタイガと
2012年のある日、ネブラスカ州オマハで共にパフォーマンスしていたホニー。
パフォーマンス中に悪ノリした客らが瓶などをステージに投げつけてきた。
怒ったタイガはその客らとトラブルになった。
ショーの後に、ホニー・コケーヌとタイガは連れ立ってバンに乗り会場を後にする。
黒のセダンが追ってきた。
次に、黒のセダンはバンに横付けし、発砲してきた。
銃弾はホニー・コケーヌの腕をかすめて通って行ったという。
クレイトン・ユニバーシティー・メディカルケアセンターに直行し、手当てを受けた。
この事件以来、ホニー・コケーヌはヒップホップシーンで大人しくなったと言われているが、まだ22歳。
Honey Cocaine(ホニー・コケーヌ) “Bad Gal”
4.Timbaland(ティンバランド,42)
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音楽プロデューサーであり、ラッパーとしても活躍するグラミー賞受賞アーティストのティンバランド(42)
デビュー前には、”Happy” の24時間ミュージックビデオで大ブレイク中のファレル・ウィリアムズと”S.B.I.”を結成していた。
1986年、15歳の高校生の時、DJとしてクラブでプレイしつつ、
シーフードレストランチェーン店の”レッドロブスター”で皿洗いのアルバイトをしていた時の事だった。
日頃から悩まされてきた地元のワルが厨房に入り込んで来て難癖を付けだし、殴り掛かってきた。
「お前にとっておきのモノを持ってきた。」というワルに対して、「ほー、どんなもんよ?」と言い返すティンバランド。
ワルは隠し持っていた銃を出してティンバランドを撃った。
銃弾は首を貫通し、右肩に突き刺さった。
回復までに数か月を費やしたと言うが、今では完治し、
100億円近い総資産を築くほどに音楽業界で成功を遂げている。
Timbaland/ティンバランド “The Way I Are”
ft. Keri Hilson, D.O.E., Sebastian
5.Young Dro(ヤング・ドロー,36)
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アトランタのラッパー、ヤング・ドロー(36)は、16歳の時に撃たれた。
腹と背中を撃たれたヤング・ドローは、全回復に1年間を要したと言う。
度々、この事件を振り返ってコメントしている。
「あの事件はトラウマになった。全く笑えなかったし、歩くことも、何も出来なかった。」と振り返っている。
Young Dro /ヤング・ドロー “F.D.B.”
6.Fabolous(ファボラス,37)
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ニューアルバム”The Young OG Project”を2014年末にリリースしたばかりのNYCブルックリン区出身のファボラス(37)
2006年10月17日朝、東海岸を代表するレーベル、バッド・ボーイ・エンターテインメントCEOでラッパーの
ディディ(パフ・ダディ、ショーン・コムズ)がNYCマンハッタンで経営するレストランバーの 『Justin’s』から
ファボラスは、取り巻き3人と一緒に出たところを、右脚を撃たれた。
ファボラス一行は車で赤信号を無視して警察に止められた、ファボラスの車内からは複数の銃が発見された。
銃規制が全米で一番厳しいとされるニューヨークでは、厳しい取り決めがされており、銃の不法携帯は逮捕に繋がった。
その後病院に運ばれたファボラス、幸い傷口は深刻でなく、すぐに回復できたという。
Fabolous/ファボラス “Ready” ft. クリス・ブラウン
7.Lil Wayne(リル・ウェイン,32)
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世界一稼ぐアスリート、2014年は、年収100億円超えのボクサー、フロイド・メイウェザー・ジュニア(37)と、
ラップで入場を共にするほど親交が深く、ジャスティン・ビーバーとも友人の、
超有名ラッパー、ノリにノッているリル・ウェイン(32)
13歳の時にアクシデントは起こった。
44口径のピストルで自分自身のことを誤って撃ってしまった。
銃弾は心臓をわずか数センチ逸れたために、自力で救急車を呼ぶことが出来た。
多くの人がリル・ウェインの余命がいくばくか知れているとして憶測していた。
さらに、リルは、2001年の19歳の時には、フロリダで彼のツアーバスの外から
何者かに銃撃されて胸を再び撃たれた。
2008年のインタビューではその事件を振り返り、
「窓ガラスが銃弾を減速させたからほとんど大したことはなかったよ。」と言い放って見せた。
LIL WAYNE/リル・ウェイン “God Bless Amerika”
8.Beanie Sigel(ビーニー・シゲル,40)
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東海岸、フィラデルフィア出身のラッパー、ビーニー・シゲル(40)は、2014年8月に刑務所から出所したばかり。
2012年8月に、薬物と銃刀法違反、また犯罪を計画していたとして逮捕され2年ほど服役していた人物。
2014年の12月5日に、ニュージャージー州でトラブルから銃撃を受けた。
銃弾は腹を貫通し、背中から出ていったが、銃弾の破片により、2つの内、1つの肺を摘出する手術をした。
2015年1月に退院したばかりだという。
Beanie Sigel /ビーニー・シゲル “Feel It In The Air”
9.Lloyd Banks(ロイド・バンクス,32)
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50Centも在籍するG-ユニットのメンバー、ロイド・バンクス(32)は、
ニューヨーク州ニューヨーク市クイーンズ区ジャマイカ地区出身のラッパー
クラブに居る時に、2発の銃撃を背中と腹に受けた。
ロイドは何とか店内を逃げ出し、病院へとたどり着くことが出来た。
病院で次の朝目覚めると、テレビのニュースから流れてきたのは、
ツインタワー崩壊の映像、そう、奇しくも、9.11アメリカ同時多発テロだった。
G-Unit/G-ユニット ” Poppin’ Them Thangs”
10.50 Cent(39)
snap via mockdrafthq.com
最近ではハリウッド俳優としても活躍する超ビッグなラッパー50 Cent(50セント,39)
50セントの名前の由来は、1980年代にNYCブルックリンに50セント(約50円)の為でさえも人を襲い、
30人ほどを殺害した実在のギャング、ケルビン “50セント” マーティンから取られているという・・・。
ニューヨーク州ニューヨーク市 クイーンズ 区ジャマイカ地区出身、
50セントの母はドラッグディーラーで50セントが15歳の時に何者かに殺害された。
2000年5月24日、祖母の家の前で車に乗り込んだところを、
他の車がやってきて50セントは左側から至近距離で撃たれた。
合計9発を被弾、1発は頬を撃たれて舌、喉を貫通。
両脚、胸、尻、腕、手の指など全身余すとこなく撃たれた。
奇跡的に一命を取り留め、復活した50セント、この時の経験は、
2003年発表のアルバム”Get Rich or Die Tryin'”を創りだすインスピレーションになったと語っている。
50 Cent “In Da Club”
参照元:Huzlers,他
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