スターバックスコーヒー、貴方の知らない10の真実
スターバックスコーヒー、とても美味しくて居心地のいい場所。
現在の株式市場でのスターバックスの企業価値は516億ドル(約5兆6,223億円)、世界で一番大きいコーヒーハウス企業として君臨してる。
世界65か国、20519店舗、15万1000人ものフルタイムワーカーを誇る。
その中で1万3000店以上がアメリカ、1900店以上が中国、900店以上が日本という特にこの3つの国で人気が顕著だ。
そして、ある一時期では、スターバックスは、毎日2店舗を開店させていたという展開のスピードを誇っていた。
今日は莫大な市場規模とブランド力を持つスターバックスに関して、スタバマニアでも知らないであろう10の事実を特集して紹介。
この10の事実を知ってしまったならば、次にお友達とスタバでカフェした時に貴方はこのことを喋らずにいられるだろうか。
✞目次リスト
10.スターバックスは同性愛者の結婚をサポートしている。
上の画像は、1年に1度ニューヨークで開催される”ニューヨーク・プライド”に参加したスターバックスの模様。
“ニューヨーク・プライド”は、LGBT(レズ・ゲイ・バイ・トランスセクシャル)などセクシャルマイノリティーの権利拡大を目指すためのお祭りパレード。
2012年2月にワシントン州が同性愛者の結婚を法律で認める法案を可決するよう動いていた時に、スターバックスは、その法案の最も強い支持者だった。
同性結婚法は、アメリカではハワイ州を含む全18の州で認められている。
またスターバックスは、その際に下記(原文)のように声明文を出している。
Starbucks is proud to join other leading Northwest employers in support of Washington State legislation recognizing marriage equality for same-sex couples. Starbucks strives to create a company culture that puts our partners first, and our company has a lengthy history of leading and supporting policies that promote equality and inclusion.
これに対して、National Organization for Marriageには2万2千件ものスターバックスをボイコットしようという署名が送りつけられた。
しかし、同性愛者の結婚を支持する人々は64万もの署名を集めてスターバックスをサポートしたという。
9.スターバックスは2人の先生と1人の物書きによって設立された。
スターバックスの始まりはサンフランシスコ大学で出会ったジェリー・ボルドウィン、ゼブ・シーゲル、ゴードン・ボーガー、からなる3人の学生だった。
ジェリー・ボルドウィンは英語教師に、ゼブ・シーゲルは歴史教師に、ゴードン・ボーガーは、物書き(ライター)になった。
そんな時にシアトルに本拠地を置く今も続くコーヒー焙煎小売業者の”ピーツ・コーヒー&ティー”のオーナーのピートが彼ら3人にいかにしてピートが美味しいコーヒーをローストしているのかを教えた。
その話に触発された3人はコーヒービジネスの世界の門を叩いた。
とてもコーヒーを愛していたのだ。
1971年シアトルで開業したスターバックス、設立当初は、”ピーツ・コーヒー&ティー”からコーヒー豆を買った。
しかし、1984年になると3人は”ピーツ・コーヒー&ティー”を会社ごと買った。
さらに現在になると3人は最早スターバックスの経営には直接関わっていないという。
そして、彼らの持ち株も売ってしまっており、スターバックスは新たな経営陣が指揮を執っている。
8.スターバックスは”カーゴハウス”または、ピークォド”と名付けられる予定だった。
共同設立者の”物書き”ゴードン・ボーガー曰く、最初スターバックスを”カーゴハウス”と名付けようと熱心に考えていた。
しかし、彼の広告代理店のパートナーのテリー・ハックラーが
“ST”で始まる文字列が市場に絶大な影響力を誇る
一つのポイントだと伝えたと語っている。
物書きのボーガーは”ST”で始まる文字列をリストした。
しかし物書きというのは一筋縄にはいかない。それでもボーガーは、
アメリカの作家、ハーマン・メルヴィルの代表作『白鯨』のから影響を受け、物語で哀しい運命となる船の名前”Pequod( ピークォド)”とを命名しようと思った。
しかしこれには広告代理店のテリー・ハックラーから「だれも”Pequod( ピークォド)”(沈む船)のコーヒーカップで飲みたくないよ!」と猛反対を食らった。
3人の共同設立者達は必死に考えた挙句、”Pequod( ピークォド)”の一級航海士のStarbuck(スターバック)から
ブランドネーム『Starbucks Coffee(スターバックス・コーヒー)』にすることに決めたそうだ。
意味としては一級航海士のStarbuck(スターバック)が煎れるコーヒー、なんともロマンチックなコーヒーだ。
スターバックスのことを星(スター)をバックに飲むコーヒーだなんて思っていた人は多いのではないだろうか!?
しかし、船の上で満面の星を見上げて航海士が飲むコーヒー、意外だけれども、スターバックスの言葉の響きのイメージにピッタリだ。
7.スターバックスのオリジナルのロゴは胸を露わにした人魚の大胆なポーズだった。
前述したとおりスターバックスのブランドネームの由来は、アメリカの作家、ハーマン・メルヴィルの代表作『白鯨』の捕鯨船”Pequod( ピークォド)”の一級航海士Starbuck(スターバック)から来ている。
さて、スターバックスのロゴの真ん中にいる自由の女神のような女性は誰かというと、実は16世紀に語られた2本の尾を持つ美しき怪物”セイレーン”だという。
そもそも”セイレーン”は、ギリシャ神話にも登場する海の怪物であり、岩礁からの魅惑的な歌声やポーズにより船員を引き寄せてナンパ(難破)させるという美しくも怖い怪物であり、恐れ崇められている存在だと言われている。
危険と分かっていながらもその美しき魅力に対して抗しがたいほどのセイレーンのパワーを設立者達はあやかりたかったのではなんて言われている。
広告業界では女性や男性の魅惑的なポーズが隠されている場合が多く、それらは無意識のうちに人々を惹きつけて購買意欲を沸かせてしまうという、わりと一般にも広く認知されたマーケティング戦略があるのはそれなりに有名な話だ。
これももしかしたら広告代理店の友人テリー・ハックラーが考案したものかもしれない。
後にスターバックスのロゴからは露わになった胸は消え、尾っぽも上の部分だけのロゴとなって現在のものとなっている。
大抵の人はこの尾っぽを女神の金髪のロングヘアーの延長かなんかだと思っていたのではないだろうか!?
スターバックスのロゴは相当カッコイイと思う、あの派手でカッコいいロゴのイメージに憧れてお店に脚を運ぶ人も多いのではないだろうか。
6.スターバックスの設立当初は、カフェではなく、コーヒー豆専門店だった。
1971年3月20日、シアトルのウエスタンアベニュー2000にある1号店をスタートさせたスターバックスは、コーヒー豆とコーヒーを挽くマシーンだけを販売するお店だった。
1982年になるとコーヒーマシーンを大量入荷したというスターバックスの評判を聞きつけ、
後のスターバックスの会長兼社長兼最高経営責任者となるハワード・シュルツが店舗運営とマーケティング部門の役員として鳴物入りで入社した。
ユダヤ系ドイツ人移民のアメリカ人の両親を持つ、ハワード・シュルツはノーザン・ミシガン大学の元アメフト特待生でありその後アメリカの大手印刷機器会社ゼロックスに入社、その後雑貨商社の副社長を経てスタバに入社した人物。
“アメリカらしい”豪腕ビジネスマンタイプ”だった。
ハワード・シュルツは、10年間忠実で素晴らしいコーヒー豆とマシーンを地道に販売してきたスターバックスに改革をもたらした。
シュルツは、店で煎れたてのコーヒーを出すカフェにすべきだと主張した。
しかし、これらはオーナー達に反対されてしまった。
そこでシュルツは1986年に “Giornale”というカフェを自力で2店舗オープンした。
そして遂にハワード・シュルツはスターバックスを買収し、自身のカフェ “Giornale”も”スターバックス”と改名し、これ以降スターバックスは急速に普及していくこととなった。
5.スターバックスは、コーヒー豆よりも従業員の健康保険に費用を割いている。
2008年スターバックスは苦境を強いられていた。
$600ミリオン(1㌦100円換算でおよそ600億円)もの経費削減を迫られていた。
CEOから一度外れていたハワード・シュルツが復帰し、経営改善を求められた。
浮かび上がったのは従業員の健康保険、削減すべき50%にも及ぶ約300億円の莫大なコストだった。
この金額はスターバックスがコーヒー豆の購入に掛ける費用よりも巨額なものだった。
従業員の健康保険さえカットしてしまえば経費削減のゴールは見えていた。
しかし、シュルツは従業員の利益を切ることを拒んだ。
そのかわり、600店舗を閉店すると言う大胆な経営策に打って出た。
当然、株主たちから猛反対を受けたが、ハワード・シュルツはこれに屈することなく従業員を守ったと語られている。
4.アメリカのスターバックスのTrenta(トレンタ)サイズは平均的な人の胃の容量よりも大きい。
スターバックスのドリンクのサイズは、
ショート (8オンス), トール(12 オンス), グランデ(16 オンス), ベンティ (20オンス)と取り決められていた。
ベンティでも多すぎると言われていたが、スターバックスはアメリカで” Trenta(トレンタ)”サイズを開始した。
” Trenta(トレンタ)”とはイタリア語で”30″を意味する。
shewastheyoungamerican.wordpress.com
そう、このトレンタサイズ、ベンティのおよそ1.5倍の30オンス(916ml)という1リットルの牛乳パック並のサイズなのである。
これは科学的に言われている平均的な人が胃に容れて支えられる容量 900mlを超えているのだという。
ところがスターバックスは日本でも海外でも店内に何時間も居座る客で知られており、トイレ休憩を挟んでこの量を飲み切るのを計算しているとかいないとか言われている。
参照:Graphic: How big, exactly, is Starbucks’ new ‘Trenta’ size?
3.スターバックスは現在、ビールフレーバーラテの市場調査を行っている。
スターバックスは季節や店舗によって限定フレーバーを出したりとメニューを常に新鮮にして常連客をも飽きさせない工夫をしている。
ハロウィンシーズンにはパンプキンスパイスラテが導入されたこともかなりの評判と話題となったりしていたらしい。
スタバのフレーバーは豊富で本当に飽きない、普段のコーヒーにフレーバーを追加するだけで飽きないし楽しみが加わる。
コーヒーのレシートを提示すると買った当日中ならもう一杯、どこのスターバックスでも”おかわり”が買ったのと同じサイズで付いてくるのもスタバならではの工夫だろう。
オハイオとフロリダのスタバでは、試験的に “Dark Barrel Latte”意味としては”黒樽のラテ”となるビールテイストのコーヒーを販売している。
しかしこのラテにはアルコールは一切入っていないというのが朗報なのかそうでないのか。
このラテは、ブレンドエスプレッソにダークキャラメルフレーバーソース、チョコレートスタウトフレーバーソース、煎れたての新鮮な スチームミルクで作られているのだとか。
そして、アイス、ホット、フラッペチーノの3種類で楽しめるんだそう。
そしてアルコールラバーに朗報、スターバックスはワインとビールをシアトルを始め26店舗で販売しているが今後さらに拡大する予定だと発表。
日本では販売されるのだろうか!?今のところそのような情報はないが、
スタバを憩いの場とする賛成派にも反対派にも進展が気になるところだ。
参照:USA TODAY
2.スターバックスのVenti(ベンティ)サイズのコーヒーはRedbullのカフェインより多い
某研究機関が発表する数値では、
一般的な成人男性の1日のカフェイン摂取の健康的許容量の目安は400mg、
それに対してスタバのグランデサイズには415mgのカフェイン、
エネルギードリンクで有名な”RedBull(レッドブル)”は、80mgのカフェイン、
つまりスタバのグランデサイズでもレッドブルの5倍のカフェイン、1日の健康的な摂取許容量をわずかに超えているのだ。
ただし同じ研究機関でさえ再実験をした時に数値が変わったり、他の同じ実験でも他の研究機関が発表する数値と違っていたりするために結果や発表の修正されることは革新を繰り返す科学の世界ではよくあること、あくまでも目安として考えたほうがいいだろう。
いくつかの研究では、カフェインは心臓病、高血圧、膵臓がんを招くという報告がある。
しかし一方でカフェインは健康に様々な良い影響を与えると主張する研究結果もあるようだ。
カフェインは一度に10000mgを摂取すると致死量であると言われているが、それはスタバのVenti(ベンティ)サイズ25杯分以上のカフェイン含有量に相当するという。
まあどんなものでも大量に飲めば”毒”であり、体にいいと言われるものも過剰摂取すると健康に悪影響を及ぼすと言われている、それは水ですら例外ではないのだ。
参照:Mail Online
1.スターバックスの中国での1杯のコーヒーの利幅は他のどの国よりも上回っている。
中国では現在1909店舗のスターバックスがあり、これは日本のおよそ900店舗の2倍以上の出店数、その時点で驚きだが、
一杯のコーヒーにおける利益率は中国が一番大きいという。
$3.81で販売されているロンドンのスタバのコーヒーは北京では$4.81の価格での販売だという。
26%の価格の違いがある。
会計年度2013年の第2四半期のファイナンシャルレポートにおいてスターバックスはこの事実を認めている。
スターバックスによると、profit margin(利幅)は、
アメリカで21.1%、アフリカや中東ではなんと1.9%であるのに対して、
中国やそれを含む極東アジア地域においては(日本も含まれる)32%の利幅を誇っている。
中国で最大の利幅が上がる理由として指摘を受けた際のスターバックスの回答は店舗運営に掛かる費用が大変少ないと語っている。
また中国におけるビジネスオブザーバーは材料費と人件費が他の地域に比べて極端に安いと付け加える。
上海のコーヒー協会のディレクターであるWang Zhendong氏が語るところによると
「スターバックスが超高価格で中国でコーヒーを販売できる理由の主要なものはスターバックスやその他の欧米ブランドに対する盲目的信仰が依然として強い。」とのことだ。
記事参照元:The Wall Street Journal